ホーム ライフハック ヤフオクなんかでよく目にする「当時物(とうじもの)」というキーワードについて。
「当時物」や「当時モノ」っていったいどういう意味ですか?という質問をされる時がたまにあります。
ヴィンテージやアンティーク、古い物に馴染みある方には常識ワードになってしまっていますが、「当時物(とうじもの)」とはその名の通り、その商品が「昔の当時の物」であることを表しています。
このキーワードの元々の利用方法は、似たものやレプリカ、もしくはそれに変わるものが存在するが、これはそれと違うよ、その当時、昔売られていた物だよ、という差別化の意味で使われていたのが最初です。
特に今でも「当時物」キーワードを使われる機会が多いのは車やバイクのパーツです。
車やバイクのパーツは「当時の物」に変わる物も多くあるが、レストアする際に当時のオリジナルのパーツを利用するのが好まれるため、この「当時物」キーワードが普及するキッカケになったのだと思います。また、車やバイクのパーツは昔からヤフオクでの取引が盛んでした。
上の写真はグーグルで「当時物」を画像検索した時のスクリーンショットです。
見事に車やバイク関連の写真が出てきました(笑)
ただ現在では「当時物」というとただ単に「当時の古い物」という意味合いのキーワードになってしまったようですが。。。
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eBayで「当時物」に変わるキーワードはない。
ちなみにeBayをよく見ていますが、英語でこの「当時物」という意味合いで使われるキーワードはないようです。
上の写真はeBayで「Vintage」と検索した時の画像。
大抵は「Vintage(ヴィンテージ)」という言葉と年代を説明する、たとえば「70s(70年代)」とか「1970(1970年代)」といったキーワードで「当時物」であることを表現しています。たまに「Retro(レトロ)」なんかも使います。
もちろん、「Rare(レア)」や「Antique(アンティーク)」といったキーワード、コレクション物を表す「Collectible(コレクティブル)」なんかも。
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「当時物」は、日本人にとても都合のいいキーワードなのかも。
「当時物」の他に、似たようなキーワードに「ヴィンテージ」や「アンティーク」、「オリジナル」といったキーワードがあります。が、どれもいまいちそれで検索しても欲しい結果が得られないキーワードです。
「ヴィンテージ」は、ややそういった雰囲気を含むもの、つまり「ヴィンテージ風」や「ヴィンテージ加工」ものも表示されてしまい都合が悪い。また、「アンティーク」というとなんだかヨーロッパ系の装飾の物ばかり出てきてしまう。元祖を意味する言葉の「オリジナル」というキーワードも日本人にはあまり一般的に使われるキーワードではない。
ですが、この「当時物」キーワードは出品の際にはとても便利。
状態が未使用であれば「デッドストック」と記載できるが、「当時物」は単に「当時の物」という意味なので、程度や状態がどうであれ、タイトルに入れられる。たとえ破損していても、当時の物であることに間違いはない。「古い物」や「中古品」といった、誰かが使用した後の物、というネガティブのイメージを含むキーワードでもない。それどころか、「当時の物のため入手困難」という付加価値があり、ポジティブなイメージになる。
他に「レア物」なんてキーワードもあるけど、そんなに貴重な物でもないのに「レア物」なんて表現を日本人には使いづらい。また「レア物」であっても「古い物」という前提の意味合いは含まれないため、「当時物」は利用される条件が違う。レアでなくても「当時の物」であれば「当時物」とタイトルにキーワードとして入れられる。
広い意味で利用できるこの「当時物」というキーワードは、そんな曖昧かつ便利な日本人のためのキーワードなのかもしれません。
また、ヤフオク等、出品のタイトルには文字数制限があるので、たった3文字で表現できる、というのも魅力なのだと思います。
検索のネタに困ったら、たまには「当時物」キーワードでいろいろチェックしてみるのも楽しいですよw
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